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目次
- 同軸コネクタとは?用途・種類・選び方をわかりやすく解説
- 同軸コネクタの種類(BNC・SMA・SMBなど主要規格)
- 同軸コネクタの周波数帯域ごとの規格
- 同軸コネクタの機能分類(嵌合方法)
- 同軸コネクタの接続方法(中心コンタクトとの接続)
- 同軸コネクタの接続方法(ケーブルとの接続)
- 同軸ケーブルの延長・接続方法(中継アダプター・変換コネクタ)
- 同軸コネクタの形状(利用シーン)
- 同軸コネクタの製品用途例(業界別の使用例)
- 同軸コネクタに関するよくある質問(FAQ)
- 同軸ケーブルとは
- 同軸コネクタとケーブル取付概要
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同軸コネクタとは?用途・種類・選び方をわかりやすく解説
同軸コネクタ(coaxial connector)とは同軸ケーブルと装置(電気器具)を接続するための部品です。高周波(RF)製品に使用されます。
コネクタの形状は国際規格で決まっており、同じ種類のコネクタであれば異なるメーカーでも接続できます。
基本的に接続部は、オスとメスの形状になっており、それぞれの名称をプラグ(オス)、ジャック(メス)と呼びます。
同軸ケーブルと組み合わせて使用されるコネクタには、使用する周波数帯やインピーダンス特性により複数のタイプがあります。
プラグ(オス)

ジャック(メス)

同軸コネクタの種類(BNC・SMA・SMBなど主要規格)
同軸コネクタの周波数帯域ごとの規格

同軸コネクタの機能分類(嵌合方法)
オス開口部とメス開口部で、中心コンタクト同士を接続させることを、「嵌合」するといいます。
機能分類ごとの嵌合組み合わせは、以下の通りです。
同軸コネクタの接続方法(中心コンタクトとの接続)
基本的に、オス開口部にはオス中心コンタクトが使われ、メス開口部にはメス中心コンタクトが使われます。
プラグとジャックは、それぞれ中心コンタクトが同軸ケーブルの芯線と半田付け(一部製品は圧着)しています。
中心コンタクトとケーブル芯線を半田付けで接続

オス中心コンタクトを半田付け

メス中心コンタクトを半田付け
中心コンタクトとケーブル芯線を圧着で接続

オス中心コンタクトを圧着

メス中心コンタクトを圧着
◎専用工具が必要だが、施工効率は良い
豆知識:リバースタイプとは
海外製の無線通信機器では、リバースタイプが存在します。
プラグでメスコンタクト、ジャックでオスコンタクトが採用され、通常と逆となります。
同軸コネクタの接続方法(ケーブルとの接続)
ケーブルの取付時の接線方法には、大きく以下の3種類があります。
同軸コネクタ本体を締付で接続
コネクタボディがシェルと締付金具に分かれている。ケーブルがボディに入った状態で締付金具を挟み、スパナで締め付ける。
◎専用の工具は不要。ケーブルが長い場合、締付タイプは安心。
△圧着タイプより高価



スパナで締め付ける
同軸コネクタ本体を圧着で接続
コネクタボディがシェルとスリーブに分かれている。ケーブルがボディに入った状態でスリーブを挟み、圧着工具で締め付ける。
◎締付タイプより安価で、接線も簡単。
△専用の圧着工具が必要。ケーブルが長い場合、圧着が甘いと抜けやすい。



専用工具で圧着
同軸コネクタ本体を半田付けで接続
通常の同軸ケーブルではほぼないが、セミリジッド・セミフレキなどに取り付けるコネクタは、半田付けとなる。
同軸ケーブルの延長・接続方法(中継アダプター・変換コネクタ)
同軸ケーブルは、無線通信機器内の内部配線として活用されるだでなく、
無線通信機器・アンテナなどの間を繋ぐ、外部配線として、様々な現場で活用されています。
そのため、アンテナケーブル/テレビケーブル/延長ケーブル/中継ケーブル/変換ケーブルなど、様々な名称で呼ばれます。
現場ごとに機器やアンテナの設置場所は異なり、様々なケースで、同軸ケーブルの延長(中継)・変換が求められます。
同軸コネクタの形状(利用シーン)
各機能分類ごとに、様々な形状の製品をラインナップしており、利用シーンに応じて使い分けて頂いております。
以下、代表的な形状です。
ストレート
プラグ・ジャックともに、もっとも一般的で、もっとも利用シーンが多いタイプです。

L曲がり
L字・ライトアングルなどとも呼ばれ、ボディが直角になっているタイプです。プラグ・アダプタなどのL曲がりがあり、機器やケーブルの設置・配置場所に応じて、便利に活用頂けます。

バルクヘッドジャック
筐体のパネルを、ナットで挟み込むタイプのジャックです。

パネルジャック
筐体のパネルを、ネジによる4点止めするタイプのジャックです。2点止めのタイプもあります。

パネルアダプタ
通常の延長目的ではなく、筐体のパネルを挟んで、ケーブル同士を繋ぐときなどに使用されます。

終端器
空きポートなどを閉じるためや、受け側の終端に使われる。内部に終端抵抗を持ち、無反射終端器・ターミネータ(終端抵抗)・ダミーロードなどとも呼ばれます。

同軸コネクタの製品用途例(業界別の使用例)
前述した通り、同軸コネクタは同軸ケーブルと装置を接続するための部品です。
装置の大きさや設置場所、使用周波数帯に応じて、同軸コネクタの選定をして頂きます。
以下、製品用途例に応じ、よく使われる同軸コネクタの種類を記載致します。
テレビアンテナ・テレビ
テレビアンテナ

テレビ


テレビカメラ・監視カメラ
テレビカメラ

監視カメラ

防災無線
防災無線
携帯向け移動体通信基地局
移動体通信基地局


無線通信機器・測定器
無線通信機器

測定器

LTEルーター・小型通信機器用
LTEルーター

小型通信機器用

アマチュア無線機器
アマチュア無線機器

同軸コネクタに関するよくある質問(FAQ)
Q
同軸コネクタとは何ですか?
A
同軸コネクタは、同軸ケーブルと機器を接続するための部品です。BNC、SMA、SMBなどの種類があり、用途に応じて選ばれます。
Q
同軸コネクタの種類にはどんなものがありますか?
A
代表的なものには、BNC、SMA、SMB、MCX、MMCXなどがあります。それぞれの形状・サイズ・接続方式が異なります。
Q
同軸コネクタの選び方は?
A
用途、周波数帯域、インピーダンス(50Ω / 75Ω)、接続方式(ねじ・プッシュオン)、耐環境性などを考慮して選びます。
Q
同軸コネクタのインピーダンスにはどんな種類がありますか?
A
主に 50Ω と 75Ω の2種類があります。50Ωは無線通信や高周波回路向け、75Ωはテレビ放送や映像伝送向けに使用されます。
Q
同軸コネクタの周波数帯域の違いは?
A
同軸コネクタの種類によって対応できる周波数が異なります。例えば、SMAは最大18GHz、BNCは最大4GHz程度まで対応可能です。
Q
同軸コネクタの接続方式にはどんな種類がありますか?
A
主に、ねじ込み式(SMA・N)、バイオネットロック方式(BNC)、プッシュオン式(SMB・MCX)などがあります。
同軸ケーブルとは?
同軸ケーブルは、電気通信に使われる被覆電線の一種です。高周波(RF)製品に、以下のような目的で使用されます。
1. TV受像機や無線機と、アンテナとを繋ぐ【給電線用】として使用
2. 計測機器や音声・映像といたった【信号の伝送用】として使用
3. 高周波信号の伝送を中心とした【機器内部の配線用】として使用
送信側から受信側へ効率よく高周波信号を伝送するには、ロスを最小にして反射を生じさせないようにする必要があります。
そのため同軸ケーブルは、不平衡接続である、外部への電磁波の漏れが少ない、ある程度の柔軟性がある、といった特徴があります。
また、反射を生じさせないためには、機器同士のインピーダンス特性が同じであることはもちろん、
同軸ケーブル・コネクタのインピーダンスも一致して、整合が取れている状態が望ましいです。
特性インピーダンスが特に指定されないようなものは「シールド線」として「同軸ケーブル」とは区別することもあります。
同軸コネクタとケーブルの取付概要
同軸コネクタは、プラグ・ジャックそれぞれを同軸ケーブルに取り付け、
同軸コネクタ同士をプラグ・ジャックで嵌合させることにより、信号伝送が可能となります
ケーブルへの取付方法に関しては、対象製品全てで「ケーブル取付図」をUPしておりますので、そちらをご参照ください。

