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目次
- インピーダンス変換器とは?
- なぜインピーダンスの整合が必要なのか
- インピーダンス変換器の製品一覧
- インピーダンス変換器の主な用途
- 50Ω↔75Ω変換:よくある使用シーン
- インピーダンス変換器のよくある質問(FAQ)
インピーダンス変換器とは?
インピーダンス変換器は、異なる特性インピーダンス間で整合(マッチング)を取るための部品です。
主に、50Ωと75Ωといった異なるインピーダンス間の信号接続を可能にします。
変換方式には、変換トランス方式、抵抗方式、伝送線路方式の3つがあり、用途や対応周波数帯に応じて使い分けられます。。
なぜインピーダンスの整合が必要なのか
電子機器同士を接続する際に、インピーダンスが一致していないと、信号の反射や減衰が発生し、通信品質や測定精度に悪影響を及ぼします。これを防ぐために必要なのが「インピーダンス整合(マッチング)」です。
50Ωと75Ωといったインピーダンスの異なる機器を組み合わせて使う場合には、インピーダンス変換器を用いて整合を取ることが、システム全体の安定性を保つために不可欠です。
インピーダンスが不一致だとどうなる?
・信号の反射
→伝送路の途中で信号が跳ね返り、正しく届かなくなることがあります。
・電力のロス
→本来届けたい機器に電力が伝わらず、効率が落ちます。
・測定結果の誤差
→測定系でインピーダンス整合が取れていないと、正確な測定ができません。
整合することで得られるメリット
・安定した信号伝送が可能になる
・機器間のトラブルを防止できる
・測定や通信の精度向上につながる
インピーダンス変換器の製品一覧
方式 | コネクタ | 周波数 | 製品名 | 製品写真 |
トランス型 | BNC50Ω プラグ ↕ BNC75Ω ジャック |
10~ 1000MHz |
BNC-0101H | ![]() |
BNC75Ω プラグ ↕ BNC50Ω ジャック |
10~ 1000MHz |
BNC-0102H | ![]() |
|
抵抗変換型 | BNC50Ω プラグ ↕ BNC75Ω ジャック |
DC~ 3.5GHz |
BNC-0301T | ![]() |
BNC75Ω プラグ ↕ BNC50Ω ジャック |
DC~ 3.5GHz |
BNC-0302T | ![]() |
|
BNC50Ω ジャック ↕ F型75Ω プラグ |
DC~ 3GHz |
BNC-0303T | ![]() |
|
N50Ω プラグ ↕ N75Ω ジャック |
DC~ 3GHz |
N-0301T | ![]() |
|
N50Ω ジャック ↕ N75Ω プラグ |
DC~ 3GHz |
N-0302T | ![]() |
|
マイクロ ストリップ ライン型 |
N50Ω プラグ ↕ F型75Ω ジャック |
0.9~ 1.8GHz |
N-0181M | ![]() |
インピーダンス変換器の主な用途
インピーダンス変換器は、異なるインピーダンスの機器同士を接続する際に、信号の反射や損失を抑えるために使用されます。
主な用途は以下のとおりです
・測定機器との接続
→測定器が50Ω、被測定対象が75Ωなど、異なるインピーダンスを持つ機器同士の接続に使用。
・放送・映像機器
→放送業界では75Ωが一般的で、異なる規格の装置を接続する場面で変換器が必要となります。
・無線通信機器
→通信機器の試験や接続環境において、50Ωと75Ωの変換が必要になるケースがあります。
50Ω↔75Ω変換:よくある使用シーン
具体的な使用シーンとして、以下のようなケースがよく見られます
・ネットワークアナライザ(50Ω)とCATV機器(75Ω)の接続
・映像信号の伝送ライン(75Ω)と測定器(50Ω)間の整合
・業務用カメラ(75Ω BNC)と変調器(50Ω入力)との接続
こうした場面では、信号劣化やSWR(電圧定在波比)悪化を防ぐために、正確なインピーダンス整合が求められます。
インピーダンス変換器のよくある質問(FAQ)
Q
周波数帯に制限はありますか?
A
はい、製品ごとに対応周波数帯が異なります。上部にある製品一覧をご確認ください。
Q
コネクタの種類を指定できますか?
A
標準品はBNCとNになります。
Q
インピーダンス変換器を使わずにそのまま接続するとどうなりますか?
A
インピーダンスが整合していない状態で接続すると、信号の反射やロスが発生し、通信不良や測定誤差の原因になります。機器の性能を正しく引き出すためには、変換器の使用が推奨されます。
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