光ファイバーケーブルとLANケーブルの違いとは?速度・距離・コストで徹底比較

企業のネットワーク構築に欠かせない「光ファイバーケーブル」と「LANケーブル」。オンライン会議やクラウドサービスの利用が当たり前となった現在、大容量データの安定した通信は業務効率化に直結します。
「それぞれの違いがよくわからない」「自社の環境に最適なケーブルの選び方に悩んでいる」という担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、光ファイバーとLANケーブルの違いを「速度・距離・コスト」の3つの視点から徹底比較し、自社に最適な選び方をわかりやすく解説します。
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光ファイバーケーブルとは
光ファイバーケーブルは、石英ガラスやプラスチックでできた極細の繊維(コア)を束ねた通信ケーブルです。電気信号ではなく「光の点滅(光信号)」を利用してデータを伝送する仕組みを持っています。
最大の特徴は、大容量のデータを極めて高速かつ長距離まで送信できる点です。企業の基幹ネットワーク(バックボーン)や、データセンター間の通信、工場などの大規模施設のインフラとして不可欠な存在となっています。
LANケーブルとは
LANケーブル(メタルケーブル)は、内部に銅線が通っており「電気信号」を利用してデータを伝送するケーブルです。
オフィスや家庭で最も一般的に普及しており、パソコンやプリンター、ルーターなどの機器同士を接続するために使用されます。「カテゴリ(Cat)」と呼ばれる規格によって通信速度が異なり、機器に挿すだけで簡単に通信ネットワークを構築できる手軽さが最大の魅力です。
【比較表】光ファイバーケーブルとLANケーブルの違い
| 比較項目 | 光ファイバーケーブル | LANケーブル(メタル) |
|---|---|---|
| 通信媒体 | 光信号(ガラス・プラスチック) | 電気信号(銅線) |
| 最大伝送距離 | 数km 〜 数十km以上 | 原則100m以内 |
| 通信速度 | 極めて速い(大容量通信に最適) | 速い(規格により異なる) |
| ノイズ耐性 | 非常に強い(電磁ノイズ影響なし) | 弱い(周囲の環境に影響される) |
| セキュリティ | 高い(盗聴が困難) | 比較的低い |
| 導入・運用コスト | 高い(専用機器・工事が必要) | 安い(市販品で構築可能) |
伝送速度と帯域幅の広さ
通信速度の面では、光ファイバーケーブルが圧倒的に優れています。光の速さで信号を伝送するため遅延が少なく、一度に送受信できるデータ量(帯域幅)も桁違いです。数百人が同時にクラウドサービスにアクセスするような環境でも、安定した通信を維持できます。
一方、LANケーブルも近年の規格(Cat6AやCat7など)では10Gbpsの高速通信に対応していますが、帯域幅の広さや将来的なトラフィック増加への余裕という点では光ファイバーに軍配が上がります。
通信可能な伝送距離
伝送距離には明確な違いがあります。
LANケーブルは、規格上最大100mが限界とされています。これ以上の長距離になると電気信号が減衰し、通信の切断や速度低下を引き起こします。
対して光ファイバーケーブルは、信号の減衰が極めて少ないため、中継器なしでも数kmから数十kmという長距離伝送が可能です。
ケーブルの耐久性とノイズ耐性
工場や大型機器がある施設で重要になるのが「ノイズ耐性」です。
LANケーブルは電気信号を用いるため、近くに電源ケーブルや大型モーターなどがあると電磁ノイズの影響を受け、通信障害が発生するリスクがあります。
光ファイバーケーブルは光信号を利用するため、外部からの電磁ノイズの影響を一切受けません。過酷な環境下でもエラーの無い極めて安定した通信が可能です。
拡張性と配線のしやすさ
配線のしやすさにおいては、LANケーブルが優勢です。柔らかく取り回しがしやすいうえ、自作で長さを調整したり、コネクタを圧着したりすることが比較的容易に行えます。
光ファイバーケーブルは折り曲げや強い圧力に弱く、取り扱いには注意が必要です。また、ケーブルの切断やコネクタの接続(融着)には専用の機材と高度な専門技術が求められます。
セキュリティ
光ファイバーケーブルは、ケーブルから外部へ電磁波が漏れることがないため、物理的な盗聴が極めて困難という高いセキュリティを誇ります。機密情報を扱う金融機関や官公庁、研究施設などで重宝される理由の一つです。
導入・運用コスト
導入コストは、LANケーブルの方が圧倒的に安価です。部材そのものが安く、特別な工事免許がなくても配線できるため、コストを抑えてネットワークを構築できます。
光ファイバーケーブルは、ケーブル単体の価格に加え、光信号と電気信号を変換する機器(メディアコンバータ等)の導入や、専門業者による配線・接続工事が必要になるため、初期投資は高額になります。
【目的別】光ファイバーケーブルとLANケーブルの選び方
それぞれの特性を踏まえ、企業ネットワークにおいてどのように使い分けるべきかを解説します。
拠点間などの長距離・高速通信を求めるなら「光ファイバーケーブル」
以下のような要件が当てはまる場合は、光ファイバーケーブルの導入が最適です。
- 離れた建物(工場と事務所など)の間をネットワークで繋ぎたい
- ビル内のフロア間を繋ぐ基幹ネットワーク(バックボーン)を構築したい
- データセンターなどで大容量のサーバー通信を行いたい
- 電磁ノイズが発生する工場ラインで安定した通信網を作りたい
オフィス内の短距離配線でコストを抑えるなら「LANケーブル」
以下のような日常的なビジネス環境の構築には、コストパフォーマンスに優れたLANケーブルが適しています。
- 同一フロア内にある社員のパソコンやプリンターをネットワークに繋ぎたい
- 社内Wi-Fiのアクセスポイントを設置したい
- PoE(Power over Ethernet)機能を使って、防犯カメラに通信と電力を同時に供給したい
まとめ
光ファイバーケーブルとLANケーブルは、どちらか一方が優れているというものではなく、「適材適所でのハイブリッド構成」が現代のネットワーク構築の基本です。基幹部分は高速・長距離に強い光ファイバーケーブルで構築し、各デスクや端末への分配には取り回しの良いLANケーブルを使用することで、コストとパフォーマンスの最適化が図れます。
また、安定したネットワークインフラを構築するには、ケーブルだけでなく、機器同士を繋ぐ「コネクタ」の品質も非常に重要です。近年では、産業用ネットワーク機器や無線通信設備のアンテナ接続などにおいて、ノイズに強く高周波伝送に優れた「同軸コネクタ」の活用も欠かせません。
自社の環境に合わせた高品質なネットワークインフラ部品をお探しの場合は、光ファイバー製品から同軸コネクタまで幅広い情報通信インフラ製品を取り扱う専門メーカーへご相談ください。
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